医療等IDは、その番号によって情報を結びつけることを目指した機能ですが病歴や服薬の履歴など第三者に知られたくない情報も存在します。差別・中傷を目的とした情報の連携(名寄せが行われるリスク)を否定できません。
それ故、適切な安全対策を施したうえでの利用が必要となります。
- 医療情報連携・医療介護情報連携
- パーソナルヘルスケアーレコード(PHR)
- データーベース結合によるエビデンスの確立と透明性の確保
- 保険資格のオンライン確認
- 医療・介護情報連携
- 医療機関や介護機関などのサービス提供者が主体となり情報連携ネットワークを構築します。密度の濃い情報連携が可能だが先立ってチームを作る必要がある。
- パーソナルヘルスケアーレコード
- 予防接種、乳幼児、学童、職場、特定の検診結果、服用した医薬品、医療機関を受診した場合の診断名や検査結果、画像情報などを医療機関とは別に個人に帰属する情報として蓄積し、縦覧したり分析するための仕組みです。
- データベース結合によるエビデンスの確立と透明性の確保
- 医療介護は社会保障で多くの税が投入されています。経費が増大し不足の状態になった場合保険料を切り上げたり、増税も視野に入れなくてはなりませんし、サービスの制限も必要になります。
- 客観的で疑問の余地のない根拠(エビデンス)を示さなければなりません。今までのエビデンスはサンプリング調査で作られてきたが、目的から情報収集、分析と時間と費用がかかりすぎの状態でした。
- 高齢者の医療の確保に関する法律で「レセプト情報・特定健診等情報データベース」が厚労省に設置され、これはレセプトと特定健診・保健指導のすべての情報を蓄積するものです。2016年1月から「全国がん登録」が開始され、病院は義務化されるので網羅的な情報が蓄積されることになります。
- 保険資格のオンライン確認
- 我が国の医療保険は保険者の数が4000程度あり、それは営利事業でなく法律に基ずづいて業務を行ってる組織です。情報を安全に管理するためには情報を1ケ所に集中することは望ましくありませんので資格情報自体は各保険者が持ち、有効確認情報はとりまとめ機関が引き受ける格好になります。事務は複雑で医療等IDを導入すれば単純になります。dd>